【2024・2025年】振袖のトレンドを徹底解説|流行りの色や絵柄とは

振袖は伝統的な着物ですが、時代とともにデザインやスタイルも変化しています。今回は、トレンドの振袖の色や人気のデザインについて紹介します。最新の振袖流行を押さえて、華やかな振袖姿で特別な日を彩りましょう。
2024・2025 流行の振袖の色ベスト6

振袖を探すなら、まずどんな色が人気かを知っておきたいもの。最新の注目カラーをご紹介します。
1. 最近大流行中の「白色・クリーム色」
最近になって急激に人気を集めているのが、白地や薄いクリーム色の振袖です。
赤を筆頭に緑や青など、鮮やかな地色の振袖が例年主流ですが、華やかな色が目をひく一方で、柄との境界線が分かりにくく、せっかくの柄の細かい部分までは見えづらいのが難点です。
その点、地色が白であれば、細部までくっきりと見えて、柄の美しさがより引き立つ効果があります。
白は光を反射するレフ板効果で、着る人の顔色を明るく美肌に見せ、華やかなメイクや表情もよりハッキリと見せてくれるので、写真映りをよくしたいとお考えの方にもおすすめです。
クリーム色は、原色の振袖に比べると柔らかく女性らしい、やさしい印象になります。
白系は膨張色でもあるので、小柄で華奢な方にぴったり。周囲からパッと目をひく、存在感のある雰囲気をまといたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
2. 振袖の定番の「赤色」
成人式振袖では定番カラーともいえる「赤色」は、おめでたい雰囲気はもちろん、圧倒的な華やかさも備えています。古来、魔除けや厄除けの意味もあるとされた神聖な色で、縁起がよく、お祝いの場にはもってこいの色。肌にツヤのある、若い年代だからこそ似合う色でもあります。
赤は、黒髪やブラウン系の髪色、日本人の肌色に合わせやすく、比較的多くの方が着こなしやすいでしょう。古くから不動の人気カラーなので、色柄や品揃えが豊富なのも嬉しいポイント。
赤色とひとくちに言っても、青み系、ピンク系、オレンジや朱色系、紫系など、多彩な色味があるので、イエローベ―スやブルーベ―スなど、肌色に合わせてお顔うつりの良い色を選ぶこともできます。
元気でアクティブな雰囲気を演出したいとき、瞳が大きく黒目がちなど、顔立ちがはっきりしている方には特にお似合いの色です。
3. 大人の知性が感じられる「青色」
新成人のお祝いをするなら、大人らしさを演出しつつ、若々しい可愛らしさも残したいという方におすすめなのが「青色」の振袖です。
青色も、赤と同じように古くから人気のあるカラーで多彩な色柄を選べます。紺色や藍色のように濃い青は知性や大人の落ち着き、気品が感じられ、ターコイズブルーや水色など明るくポップな色味なら凛とした清涼感、淡いパステルカラーであれば優しい繊細な雰囲気を演出することもできます。
どのタイプのブルーでも上品で知的な雰囲気にまとまるため、良家のお嬢様を感じさせる着こなしに。肌色がブルーべ―スの色白タイプ、一重や奥二重など、切れ長の瞳の方は特に似合います。
4. 近年人気急上昇中な「緑色」
数年前からじわじわと選ぶ人が増えているのが緑色。色味のバリエーションも、以前より豊かになってきています。
深い緑から、エメラルドグリーンや黄緑などの明るい緑、和を感じさせる抹茶色など、選ぶカラーによってガラリと印象が変わるのも楽しいポイントです。日本人に多いイエローベースの肌には特に馴染みが良く、肌色を美しく見せてくれる効果があるのも魅力。
緑は、自然や植物のみずみずしい雰囲気に加え、大人の女性らしい落ち着いた穏やかな雰囲気を演出することもできます。赤やピンク、黄色などの暖色系から、青や紫などの寒色系まで、幅広い色と相性がよく、特に花柄との相性も抜群。グリーンの地色の上に描かれた花柄は、より鮮やかに引き立ちます。
5. 優雅さや個性を表せる「紫色」
古くより、高貴な色とされてきた「紫色」。貴族や聖職者など、地位の高い人しか身に付けることが許されなかった特別な色には、エレガントな高級感や優雅さが漂います。
「カワイイ」よりも「キレイ」路線を目指したいとき、個性的な美しさを演出したい方におすすめ。クールな雰囲気に仕上げるなら、青みの強い濃いめの紫を、赤みの強い紫ならレトロでポップなど、振り幅が広いので、好みの色味を探す楽しみもあります。
人気の赤と青の中間色である紫は、着こなすのがやや難しい印象があるので、上手に着こなしていると洗練されたおしゃれ上手に見えるでしょう。実際には、青みの強い紫から、赤みの強い紫まで幅があり、色の濃淡でも雰囲気が変わってくるので、意外と多くの方になじむ色。柄のバリエーションも豊富で、自分らしい個性を出したい方にはぴったりです。
6. 明るく元気な印象の「オレンジ色」
オレンジは、元気な印象を与えるビタミンカラー。果物のオレンジや太陽をイメージさせる色なので、着る人はもちろん周りの方々まで心が華やぐような明るい印象を与えます。
オレンジ色の振袖は珍しいため、暖色系にしたいけれど赤やピンクのように友達とかぶる色は避けたいと考える方におすすめ。
日本人のオークル系の肌、明るめの栗色や茶系の髪色、明るい茶系の瞳の方によく似合います。赤だと強すぎ、ピンクだとかわいらしくなりすぎてしまう、と感じる方は、ぜひチェックしてみてください。
振袖の最新トレンドは「柄少なめ」

振袖というと、ぎっしりと柄が描かれたものをイメージする方が多いのではないでしょうか。たしかに10 年くらい前までは、赤や黒などの濃いめの地色に豪華な柄がたっぷりと描かれた振袖が好まれました。
しかし最近の傾向としては、地色にブルーやグリーンなど鮮やかなものが増え、柄は少なめにすっきりとしたデザインや、柄よりも色を楽しむ振袖がトレンドになっています。
「柄少なめ振袖」の特徴
柄が少ない、無地に近い振袖を選ぶと「地味になってしまうのでは?」と心配に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は注目を浴びやすい個性的な振袖でもあります。
完全に柄のない「色無地」の振袖に見えても、「色無地」に同色の糸で刺繍を施したもの、吉祥文様などが地紋に織り込まれたもの、ぼかしやグラデーションがかかっているものなど、思いの外バリエーションが多くあるのも特徴です。
総柄ではなく部分的に柄が入るように仕立ててある振袖は、年齢を重ねた後は袖を短くして訪問着として着用できるというメリットもあります。
1. 上半身のスッキリ効果
バストが豊かな方やポッチャリ体型の方など、振袖を着ると大柄に見えてしまうとお悩みの人におすすめしたいのが、無地や柄少なめの振袖です。
柄が入っている場合も、上半身は控えめにデザインされている振袖を選ぶと、ほっそりとした印象に見せることが可能です。さらに着痩せ効果を狙うなら、濃いめのカラーがおすすめです。
2. トレンドを意識したファッションコーディネート
無地や柄の少ない振袖は、個性的な帯や小物などとも相性が良いので、アレンジの幅が広がるのも魅力。ご自身のセンスや好みにトレンド感をプラスして、個性を出したい方と考える方には特におすすめです。
メイクにこだわりたい人にとっても、着物の色と同系色のアイシャドウやリップでワントーンメイクに仕上げたり、帯揚げや小物の差し色とメイクの色をリンクさせにたり、また大胆に跳ね上げたアイラインなどでモダンな雰囲気に仕上げるのも素敵です。
3. 振袖リメイクが簡単
もしお仕立てで無地や柄の少ない振袖を準備するなら、年齢を重ねた後、袖をつめることで訪問着に仕立て直しやすいのもメリットでしょう。長い袖を生かしたような柄がデザインされていると、つめた際に中途半端な印象になってしまう場合も。振袖は、基本的に未婚女性のための着物なので、結婚後も長く活用したい、と考える方はぜひ検討してみてください。
まとめ
振袖は、地の色選びから、描かれている柄の大きさや入り方、小物選びまで、着る人の個性やお好みを反映でき、選ぶ楽しさを存分に味わえる着物です。最新の流行がどうなっているか、ご自分らしい個性の演出、好きな色や柄で選ぶだけでなく、肌色や髪色、瞳の色や体型などでお似合いかどうかも考慮しながら、お気に入りの一着を見つけてみてください。