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#選び方 #柄 #お正月
2023.09.20

お正月にぴったりな着物の種類とは|柄の選び方や防寒対策も紹介

お正月は、日本の伝統的な新年のお祝いで着物を着る機会も多い時期です。この記事では、お正月のイベントに相応しい着物の種類や、着物の柄の選び方、冬の防寒対策について紹介します。正月らしい着こなしで、新しい年を迎えましょう。

お正月になぜ着物を着る?

お正月になぜ着物を着る?

いまでもお正月に着物を着るのは、江戸時代の「着衣始め(きせはじめ)」という習わしがルーツといわれています。
当時は普段から着物を着ていましたが、生活はずっと質素で、おめでたいお正月くらい贅沢をして新しい着物をつくって着よう、ということで広まったのが「着衣始め」。

すっかりライフスタイルが洋風になった現在、着物を着ることは少なくなりました。成人式や結婚式、七五三など、人生の節目となるイベント以外で着物を着るとしたら、夏の浴衣か、お正月の着物か。季節的にも気分的にも、お正月は着物を着られる貴重なチャンスです。
もし着物に興味があって、おしゃれの幅が広がる着物デビューを考えているなら、初詣や新年のご挨拶に着物姿を取り入れてみませんか。きっと思い出に残る、うれしい特別なお正月になるでしょう。

お正月に相応しい着物の種類

お正月に相応しい着物の種類

もともと、お正月を「着飾って楽しみたい」というのがルーツですから、結婚式や入学式など儀式で着用する着物と違って、お正月の着物に決まりはありません。自分の好きな色や柄で決めて良いのですが、それでも訪れる場所によって最低限知っておいた方がいい着物のマナーはあります。

初詣には振袖や訪問着を

そもそも神社へのお参りは、ある程度きちんとした服装が好ましいとされます。神様に感謝を伝えてお願いごとをするのなら、洋装でも和装でもフォーマルな服装の方がふさわしいでしょう。

また初詣の後、義実家や親戚などに新年のご挨拶に回る場合も、失礼のない装いの方が好印象です。
何を着るかですが、既婚者など大人の女性には、華やかな訪問着をおすすめします。未婚の方であれば、ぜひ振袖を。成人式の振袖だけでなく、着られるうちにどんどんチャレンジするのも素敵です。

新年会には小紋や紬を

初詣ではなく、新年会などのパーティに着物を着るなら、やりすぎない略礼装の訪問着か、小紋や紬などお出かけの着物もおすすめ。
小紋は、着物全体に細かい模様が入ったおしゃれ着。紬は、糸の状態で染めて織りで柄を描いているのが特徴、どちらも普段着やおしゃれ着として着られる着物です。趣味の観劇やお茶会、パーティ、食事会などに着ていくことができます。

着物の柄の選び方

着物の柄の選び方

着物の柄には、それぞれに意味があります。お正月の着物は、新しい年を迎えたお祝いなので、縁起の良い柄を選ぶのがおすすめです。どんな一年にしたいか、希望と決意を込めて柄を選んでみてはいかがでしょう。

松竹梅

古代中国には「最寒三友」という言葉があり、「松竹梅」は、おめでたいことの象徴とされてきました。
お正月といえば、今も門松を家の前に飾る風習が根強く残っています。寒い季節にも緑を絶やさない松は「常盤木(ときわぎ)」と呼ばれ、同様に常緑の竹も真っ直ぐに伸びる様子が日本人にも好まれました。
寒い冬のうちから先駆けて花を咲かせる梅は、松竹の緑に彩りを添えるように組み合わせで使われ、「厳しい時期を乗り越え、努力が花開く」という願いが柄に込められています。

鳳凰

鳥の王である「鳳凰(ほうおう)」は、良いことが起こる時に現れるとされる、伝説上の生き物。想像で前部が麒麟(キリン)、後部が鹿、首は蛇で背中が亀など他の動物を組み合わせて描かれています。
古代中国では、「平和で幸せな世界が訪れるとき鳳凰が現れる」という言い伝えがありました。

牡丹

鮮やかな大輪の花が美しい「牡丹」は、高貴さや幸せを象徴する花。昔は身分の高い人しか着ることの許されない柄でしたが、現代では高級感のある柄として広く親しまれています。実際に花が咲く直前の季節に着用するのがおしゃれで、4〜5月に着るなら春牡丹、お正月を含む1〜2月に着るなら冬牡丹の柄がおすすめです。

鶴・亀

「鶴は千年、亀は万年」という言葉通り、長寿の象徴です。鶴や亀の柄には「長生きができますように」という願いが込められ、結婚式などおめでたい日の晴れ着に良く使われています。鶴はつがいの仲が良く、一生を添い遂げるといわれることから、夫婦円満の象徴として、花嫁衣裳の白無垢や色打掛などに多く描かれています。
亀は、縁結びで有名な出雲大社のご神紋にも描かれるなど、良縁を呼ぶ文様とされます。また、甲羅をイメージして、同じ大きさの六角形が連続的に並んだ「亀甲文様」として描かれることもあります。

冬の防寒対策はどうする?

寒さが厳しい冬は、着物で外出するのは難しいでしょう。初詣などで長時間、屋外にいる場合は特にしっかりと防寒対策をしたいところ。せっかく着物を着るのですから、防寒アイテムもおしゃれなものを選びたいですよね。着物でのお出かけにおすすめしたい、防寒着をご紹介します。 

アウター

着物には「和装コート」「ケープ」「道行」「道中着」「羽織り」など様々な防寒着がありますが、寒さの厳しいお正月に向いているのは「和装コート」や「ケープ」でしょう。

和装コート

着物用に作られている和装コートは、衿や袖まわりがゆったりしているのが特徴。丈は長いものが多く、洋装のコートと同じ素材で作られていて、防寒機能も期待できます。シルエットはゆったりと着物全体を覆い、コートの足回りは中の着物が見えることが多いので、色合いを調和させるのがおすすめです。

ケープ

着物に合わせるアウターとして、袖まわりがゆったりしポンチョやケープもおすすめです。着物専用だけでなく、普段使いのものでも問題はありません。ただし、カジュアルな部類の装いになるので、主張しすぎない淡い色合いの方が着物には似合います。

ファッション小物

着物用のアウターは衿周りもゆったりとしたものが多く、首元のマフラーやショール、ファーは必須アイテムです。
見落としがちな足元の冷えには和装用のストッキングやレッグウォーマー、足袋カバーなどを併用すると良いでしょう。足袋カバーは足袋の上に重ねて履いて足袋を雨や汚れから守るアイテムですが、重ね履きをすることで足先の防寒にもなります。手袋と合わせて寒い日は取り入れてみてください。

まとめ

日常生活の中で忘れがちな、日本の文化に触れ合えるチャンスがお正月。持っていなくても着物デビューをするには、ネットレンタルがおすすめです。京都の老舗ワタベウェディングが運営する「youRSTYLE」なら、お好みの着物を選ぶだけで必要なフルセットをお届け。帯や草履などの小物も、着物に合わせてプロがコーディネートします。さらに、肌着や足袋、着付けで使うタオルも新品をプレゼント!
お正月に着物を。思い立ったらぜひ気軽にチャレンジしてみてください。

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