訪問着
#入学式 #卒業式 #選び方
2023.10.02

お子様の入学式・卒業式に相応しい着物とは|年代別の着物の選び方も解説

子どもの入学式・卒業式は、親にとっても特別な日の一つです。そんな大切な日には、母親の着こなしも一層気を遣うもの。中でも、着物姿は格式高く、華やかな印象を与えることでしょう。そこで今回は、入学式や卒業式に着物を着たいお母さんに向け、おすすめの着物スタイルやアレンジ方法、注意点などをご紹介致します。

子供の入学式・卒業式に着物はOK?

子供の入学式・卒業式に着物はOK?

お子様の卒園・卒業式や入学式に着物を着ていくことは、服装マナー的には問題ありません。一般的な公立の学校では保護者の服装に決まりはないことが多く、格式の高い着物は、式典にぴったりの装いです。
目立つのが心配であれば、先輩ママに例年の傾向やどんな感じか聞いてから決めるのもおすすめです。

入学式・卒業式におすすめの着物は3種類

入学式・卒業式におすすめの着物は3種類

お子様の卒業式や入学式などに着物姿で出席するなら、お母様は訪問着か付け下げ、色無地の3種類から選ぶのが一般的です。

訪問着

訪問着は、紋が入るものは色留袖より下の準礼装で、紋がない着物でも略礼装にあたり、子どもが主役の行事で着るには十分な格のある着物です。
着物としての特徴は、上半身から裾にかけて着物全体に柄が描かれ、縫い目で途切れることのない一枚絵のような「絵羽模様」になっています。伝統的な古典柄から洋風のモダンなものまで、さまざまなデザインを選べます。

訪問着は親族ではなくゲストとして参加する結婚式、入学式・卒業式などの式典、さらに観劇やお茶会など、多彩なシーンで着用できる着物です。
フォーマルな場所では紋が入るものか、入らないものでも格調の高い上品な柄を選べばOKです。

付け下げ

「付け下げ」は、格としては訪問着の一つ下にあたる略礼装の着物。もともとは、戦時中(第二次世界大戦)贅沢が禁止されたために、訪問着を簡略化した着物として考案されたものです。
反物の状態で模様付けをしているため、訪問着のような絵羽模様ではなく、胸や肩、袖と裾に同じ柄が入っているのが特徴。

訪問着ほどの格式や華やかさはありませんが、高級感のある色や柄を選べば、子どもが主役の入学式や卒業式で着るのには十分な着物です。

色無地

白生地から黒以外の一色で染め上げた無地の着物が「色無地」です。色留袖と同様に、紋の数で格が変わり、五つ紋や三つ紋が入るものはフォーマルな準礼装として、紋の入らない訪問着や付け下げよりも格の高い着物になります。逆に、紋の入らない色無地はカジュアルなお出かけ着です。

卒入学式で着るのなら、背中の中心と後ろの両袖(肩)の3カ所に入っている三つ紋か、背中に1つだけ入る一つ紋のどちらかが良いでしょう。

入学式・卒業式で着物を着る際のマナーとは

着物は卒入学式に参加する保護者のフォーマルな装いとして申し分ないものですが、選び方を間違えると悪目立ちしてしまう心配もあります。
着物を決める前に、選び方のポイントやマナーをしっかりチェックしておくことをおすすめします。

1.落ち着いた色合いの着物を選ぶ

卒入学式の主役は、あくまでも子ども。そのため、保護者は一歩引いた、目立ちすぎない着物が好印象。せっかく着るからには地味になりすぎず「控えめな華やかさ」を感じられる色や柄がおすすめです。

人気は訪問着で、淡い桃色やクリーム色、水色など、春らしいキレイな色。卒業式では入学式に比べて落ち着いた色が好まれ、ダークカラー、くすみカラーの着物も気品が感じられて素敵です。
逆に、原色に近い強い色や、金糸銀糸を多用した豪華すぎる絵柄、よく目立つ派手なデザインは、たとえ格式高い着物であっても避けた方が無難でしょう。

2.単衣や絽の着物は避ける

着物には袷(あわせ)、単衣(ひとえ)、絽(ろ)、3種類の仕立て方があり、季節に合わせて選ぶことができます。簡単にいうと、表と裏地付きの2枚で仕立てるのが袷、裏地なしが単衣、1枚で薄手の生地が絽の着物です。袷の着物は10月から翌5月まで、単衣は6月と9月、7〜8月に絽の着物となります。

フォーマルの着物は袷で仕立てられることが多いです。卒業式と入学式は多くの場合3月4月なので、迷う余地なく袷の着物を選んでください。

3. 自分の年代にあった着物を選ぶ

若い頃買った洋服が歳を重ねると似合わなくなるのと同様に、着物にも、それぞれの年代の魅力を引き立てる色やデザインがあります。ここからは、年代別に今の自分に相応しい一着を選ぶためのヒントをご紹介します。

20代の母親には優しい色味の着物がおすすめ

20代の若いお母様であれば、パッと明るい春色の地に優しい色味で描かれた古典柄の着物がおすすめ。地色で若々しさを、古典柄を選ぶことによって母親らしい落ち着いた気品が演出できます。

30代の母親にはトーンを抑え洗練された色の着物がおすすめ

30代のお母様なら、色味のトーンを落とした、きれいめのくすみカラーがおすすめ。柄に使われている色もトーンや色数をやや抑えたものを選ぶと、控えめで上品な美しさに仕上げることができます。

40代の母親には控えめな柄で落ち着いた印象の着物がおすすめ

40代のお母様には、薄い黄色かベージュ、ライトグレーなど、シックで落ち着いたカラーやモーブ系の地色がお似合い。柄の色数も抑え気味にして、シンプルなデザインが大人の女性にぴったりです。
コーディネートは着物の地色と同系色か少しだけ濃めの色の帯を選び、帯〆を濃い色でアクセントにするとスタイリッシュな印象。

入学式や卒業式の和装に似合う髪型とは

入学式や卒業式の和装に似合う髪型とは

卒入学式に限らず、着物姿に合う髪型は、基本的にはアップスタイル。髪の長さ別に、おすすめのヘアスタイルをご紹介します。

ショートヘア

もともとスッキリのショートヘアは、キレイに整えるだけでも卒入学式に相応しいフォーマルな雰囲気になります。後ろ髪の長さが5cm以上ある人は、まとめて襟足を見せるスタイルがおすすめです。
サイドに長さがあるショートなら、編み込みなどで顔まわりをスッキリさせるのが和装にお似合い。前髪が長い場合は上げて、ふんわりボリュームを出したポンパドールにするのも素敵です。

ミディアムヘア

ミディアムヘアでは、トップとサイドの髪を編み込みにして、お団子にまとめあげるスタイルが定番。崩れにくく、柔らかい雰囲気に仕上がります。
三つ編みや編み込み、「くるりんぱ」を上手に使って、セルフでも着物に合うオシャレな髪型はつくれます。

ロングヘア

ロングならではの毛流れを生かした艶やかなまとめ髪を。定番は夜会巻きです。ハーフアップやダウンスタイルは、もたついた印象になるので和装のときは避けた方が無難。
かわいい印象に仕上げたいときは、サイドを編み込みにして下めの位置でまとめるスタイルが人気。髪飾りを付けるなら、シンプルなパール入りのものがおすすめです。

入学式や卒業式の着物に合う小物の選び方

入学式や卒業式の着物に合う小物の選び方

卒入学式に訪問着などの着物で出席する場合にぴったりの小物選びについて解説します。洋装フォーマルと同様に、和装でもシーンに合わせた小物の選び方があるので、ぜひチェックしてください。

卒入学式の着物は訪問着か付け下げ・色無地で、いずれも帯はお太鼓部分が二重に重なる「二重太鼓」に結ぶのが基本。そのため、二重太鼓を結べるだけの長さがある「袋帯」を選んでください。フォーマルな着物に合わせるのにカジュアルな洒落帯では長さが足りず、場にもそぐわないでしょう。

金糸や銀糸が施された礼装用の帯がおすすめですが、金色が多すぎると目立ってしまうため、白や銀色がメインの淡い色調の袋帯を選び、帯〆でアクセントや変化を付けるのが素敵です。

バッグと草履

着物なので和装用のバッグと、おそろいのデザインの草履を選ぶことが大切です。入学式はフォーマルシーンなので、礼装に似合う金色または銀色を基調としたものがおすすめ。
バッグは小さめのものがベターですが、当日は配布物があるはずなので、折り畳みタイプのサブバッグを用意しておくと便利です。

入学式・卒業式の着物はレンタルがおすすめ

入学式・卒業式の着物はレンタルがおすすめ

数年ごとに間をおいて訪れる卒入学式、その時々でお母様も似合う着物は変わってくるものです。
長く着られそうな付け下げや色無地を自前で持っているのなら、それを着る手もありますが、おすすめなのは着物をレンタルすること。新たに購入するよりもずっとリーズナブルに、今のご自分にぴったりの着物を選んで着ることができます。

京都の老舗「ワタベウェディング」が運営する着物のネットレンタルショップ「youRSTYLE」では、お気に入りの1着を選ぶだけで、着る人の年齢や立場、シーンに合わせてプロのコーディネーターが帯と小物をセレクト。着るために必要な一式をすべて含むフルセットが届きます。
結婚式の留袖だけでなく卒業式・入学式にぴったりの訪問着もたくさん。お好みでお選びいただけます。

まとめ

卒業式・入学式はお子様の大切な節目の日、お母様が着物姿でお祝いするのは素敵なアイデア。
自分で持ってなくても大丈夫。必要なタイミングで手軽に借りられ、着用後は返却で保管場所に困らないネットレンタルの着物はいかがでしょう。
晴れやかなお写真と素敵な思い出だけをお手元に残してください。

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