色留袖
#選び方#マナー#着こなし
2023.09.12

色留袖はいつ着るのが正解?|色留袖独自の決まりごとも紹介

色留袖はいつ着るのが正解?|色留袖独自の決まりごとも紹介

色留袖は、既婚・未婚を問わず全ての女性が着用できる正礼装の着物です。色留袖は紋の数によって格式が変わり、着る人の立場によって相応しい格式の着物が異なります。今回は、結婚式で着用されることの多い色留袖について、正しい着用シーンや色留袖独自のルール、色留袖と似ている訪問着との違いをご説明します。

色留袖とは?

色留袖とは?

女性の礼装である留袖は、大きく分けて2種類。地色が黒の留袖は「黒留袖」、それ以外の地色の留袖を「色留袖」と呼びます。
黒留袖は既婚女性だけが着用できる着物ですが、色留袖の方は既婚・未婚を問わず着用できます。礼装なので日常的に着るものではなく、たとえば結婚式・披露宴で親族に着用されることが多い着物です。
下に白い着物を重ね着しているように見える「比翼仕立て」で、紋が5つ入っている色留袖は、黒留袖と並んで最も格の高い正礼装(第一礼装)。入る紋の数によって格式が変わる点に注意が必要です。

色留袖の起源

留袖は、もともと既婚女性のための着物で、未婚女性の正礼装は振袖でした。しかし、時代や社会の変化もあって現在は未婚で年齢を重ねる女性も珍しくなく、その場合、振袖を着続けていいのかという疑問も。代わりに訪問着を選ぶこともできますが、年相応の落ち着いた礼装を求めて色留袖を着用する人が増えたと考えられます。
もちろん、既婚で色留袖を着たい女性も多くいらっしゃいます。既婚・未婚を問わず着用可能な礼装が色留袖です。

色留袖の特徴

色留袖は黒留袖と同様、上半身は無地で、裾の部分だけ模様が入っているのが特徴です。模様は脇の縫い目で途切れることなく続いて、着物を広げると一枚の絵のようにつながる「絵羽模様」が色留袖の特徴です。

着物の布地には、表面に細かいシボ(凹凸)のある「ちりめん」や、織り方で小さな地模様が入ったものが使われています。

色留袖の格式の違い

色留袖の格式の違い

必ず五つ紋が入る黒留袖と違って、色留袖は着物によって紋の数が異なる場合があります。
背中の中心と両後ろ袖、両胸の5カ所に紋が入った「五つ紋」が一番格式高く、比翼仕立ての着物は正礼装として問題なく着用できます。次いで、背中と両後ろ袖に入る「三つ紋」と背中のみの「一つ紋」が準礼装、紋が入っていない色留袖は、その下の略礼装。紋の数が多いほど着物としての格が高くなるルールがあります。

色留袖はいつ着る?着用シーンについて

結婚式や披露宴に家族・親族として出席する場合などに着られる色留袖ですが、立場と状況によって何を着るべきかの判断が必要になります。

新郎新婦の母親として参列する場合

新郎新婦のお母様は、結婚式や披露宴ではゲストをお迎えする立場なので最も格の高い衣裳を着る必要があり、通常は黒留袖を選ばれることが多いです。同じ正礼装(第一礼装)であっても、黒留袖と五つ紋の色留袖を比べると、印象として黒留袖の方が格上になります。

色留袖で出席される場合は、花嫁を引き立てるためにも格調が高く落ち着いた色柄の着物を選ばれると良いでしょう。新郎新婦のお母様と、仲人夫人として出席される場合も同様です。

新郎新婦の親族、親戚として参列する場合

新郎新婦の姉妹など、家族や近い親族として結婚式に出席するなら、色留袖がぴったりの衣裳です。未婚であれば振袖を選ぶ方も多いですが、色留袖は着る人の年齢と未婚・既婚を問わず、華やかさと落ち着いた品格を感じさせることができます。最も格式の高い五つ紋が結婚式にふさわしいですが、家族以外の親族は色留袖以外に訪問着もおすすめ。未婚の方であれば振袖を着ることもできます。

お祖母様や伯母様・叔母様など年長の親族は、黒留袖を選ばれることが多いですが、やや落ち着いたモーブ(くすみ)カラーの色留袖でも素敵です。五つ紋の入ったものをお選びください。

ゲストとして招かれた場合

新郎新婦の友人など、一般ゲストとして結婚式や披露宴・パーティにお呼ばれの場合、「訪問着」がぴったりの衣裳です。
色留袖も、三つ紋や一つ紋であれば親族ではなくゲストが着ることができますが、そもそも身内のお祝い事で着るイメージがある着物なので、一見して親族と間違われるケースも。
結婚式の着物マナーとして、ゲストは親族の衣裳の格を超えないように配慮する必要があり、最初から訪問着を選んでおく方が無難です。

色留袖と訪問着の違い

色留袖と訪問着の違い

よく知らない人にとってはわかりにくい、色留袖と訪問着の違いについてご紹介します。簡単に見分ける方法は、上半身に注目してみてください。

柄の違い

訪問着は上半身にも絵柄が入っていて、裾の部分だけに柄がある色留袖とは簡単に見分けることができます。結婚式や披露宴で、着席したときに柄が見えているのが訪問着です。留袖と同様に、広げると一続きになる絵羽模様が入っていますが、留袖とは違って上半身にも柄が入るのが特徴です。

格式の違い

色留袖の方が訪問着よりも格が上の着物になります。訪問着も紋が入ることで格が上がりますが、一つ紋なら準礼装、紋のない着物は略礼装にあたり、色留袖を上回ることはありません。

着用シーンの違い

色留袖は、主に結婚式で親族に着用されることが多い、フォーマルな着物。
訪問着の着用シーンは、ずっと幅広いものです。一般ゲストとして招かれた結婚式のほか、母親としてお宮参りや七五三、卒入学式にも、さらに観劇・コンサート、お友達との食事会や同窓会など、さまざまなシーンで着用されています。

色留袖独特の小物の選び方のルールとは

色留袖独特の小物の選び方のルールとは

色留袖は、表布と裏布を縫い合わせて仕立てた「袷(あわせ)」の着物です。また、衿(えり)や袖口、裾などは二枚の着物を重ね着したように見える「比翼仕立て」になっています。

もともと留袖は、下に白い着物を着ていました。しかし重ねて着ていると重量も出るため、より着付けやすく動きやすい比翼仕立てが考案され、現在は主流になりました。

フォーマルな場で着用する留袖には、着こなしや合わせる小物にもルールがあります。

帯の選び方

留袖の帯は、着用する着物と同格か、格が上のものを合わせます。具体的には、結婚式などで色留袖を着る場合は、金糸・銀糸と多彩な色糸で織られた「錦織」(にしきおり)や、刺繍のような立体感が出る「唐織」(からおり)など、豪華で格式の高い袋帯を合わせるのがベストです。

着物の柄に使われている色や、着物と同系色の帯を合わせると、全体に統一感が出てエレガントな装いになります。それとは逆に、着物の色と反対色の帯を選ぶと華やかな雰囲気になります。
帯で着物の印象は変わってくるため、着る立場や会場にも合わせたコーディネートが重要です。

帯揚げ・帯〆の選び方

帯の上部からチラリとのぞく「帯揚げ」は、色留袖に合わせるのなら、総絞りか綸子(りんず)の白、または白地に金銀が入っているものがふさわしいでしょう。
帯の中央あたりに結ぶ「帯〆」も、五つ紋が入る正礼装として着用する場合、帯揚げと同じく白が基本。格を落として準礼装で着用される場合は、白以外の淡い色でも大丈夫です。

帯〆に合わせて使う飾りの「帯留め」はお好みで、なくても大丈夫ですが、つける場合は宝石を使ったものなど高級感のあるものがおすすめです。

草履とバッグの選び方

色留袖にあわせるバッグと草履(ぞうり)は、布製や革製、エナメルのものなどがあります。
どの素材でも、金銀が使われた華やかなデザインや、帯と同じように錦織や唐織のものがおすすめ。また、草履とバッグはセットになったものが統一感があって素敵です。

とはいえ、こうした着物のルールやマナーを知って、小物まで正しくコーディネートをするのは大変だと感じる方も多いのではないでしょうか。

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まとめ

結婚式や披露宴で親族の衣裳として選ばれている「色留袖」。ご自身の立場に合う着物がどんなものか、基本的なことが確認できたら、着てみたいと思うお気に入りの一着を探してみませんか。

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