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#選び方#襦袢#肌着
2023.09.12

着物の肌着には何を着ればいいの?|肌襦袢や長襦袢とは

着物の肌着には何を着ればいいの?|肌襦袢や長襦袢とは

着物を着る際には、和装ブラ・肌襦袢・長襦袢の3点が必要となりますが、これらは何に違いがあるのでしょうか。今回は、肌襦袢や長襦袢について、肌襦袢の種類、素材の違いを解説していきます。和装にふさわしい肌着を着て着物姿をより美しく見せましょう。

着物の下には何を着ればいいの?

着物の下には何を着ればいいの?

一般的に、着物の下には和装ブラ・肌襦袢・長襦袢の3種類の肌着を着用します。和装ブラ→肌襦袢→長襦袢の順に着けていきます。

和装ブラ

和装ブラとは、和装専用のブラジャーのこと。
和装を美しく見せるには、胸から腰にかけてのラインが平らな寸胴体型が理想的。着物を着付ける際には、胸・ウエスト・腰の太さに差が出ないように、タオルなどで体型を補正します。その際、和装ブラが効果的で、いわゆる鳩胸のシルエットをつくりだします。
胸が帯の上に乗っかっているような着姿は美しくないとされ、着用すると胸のボリュームを自然に抑えられるようになっています。

肌襦袢(肌着&裾よけ)

「肌襦袢」(はだじゅばん)は着物を着る時に必ず必要な下着で、洋装でいうインナーです。
上半身を包む肌着と、下半身に巻く裾よけの2点がセットで肌襦袢と呼ばれています。着物と肌が直接触れるのを防ぎ、着物の汚れを防ぐ役割があります。
着物は着用後に専門のクリーニングが必要ですが、肌襦袢については家庭用の洗濯機で洗濯して再使用することができます。

ワンピースタイプ

従来ツーピースだった肌襦袢ですが、上下をつなげたワンピース型の肌襦袢も登場しています。一枚で手間なく着用でき、初めての人でも簡単に着ることができるのが特徴です。

ワンピースタイプは、上下別々の肌襦袢に比べると衣紋(えもん、首の後ろのこと)が調整しにくい場合があります。特に着物の衿を抜いて着付ける礼装用には、衿ぐりが深いデザインを選ぶか、着用の際に背面の布を下に引っ張って、長襦袢や着物の衣紋から肌着が見えないように注意する必要があります。

長襦袢

名前が似ていることから肌襦袢と混同されたり間違われたりしがちなのが「長襦袢」(ながじゅばん)。長襦袢は和装用の肌着で、肌襦袢の上から着用します。

肌襦袢と同様、着物が肌に触れるのを防ぐ役割がありますが、長襦袢の方は見えてもOK。衿周りに半えりを縫い付けて、着物を重ねて着たように見せるという役割もあります。留袖などの格の高い礼装には、半えりを長襦袢に付けて着用するのが一般的です。

肌襦袢はなんのために必要?

肌襦袢はなんのために必要?

肌襦袢は着物に汗や皮脂などが染み込むのを防ぐと同時に、夏は汗を吸収、冬は防寒で、快適に過ごせるために必要です。
また、下半身に巻く裾よけは、すべりが良い素材で作られ、着物姿での足運びをしやすくする役割もあります。

浴衣にも肌襦袢は必要?

もともと浴衣は素肌の上にそのまま着用するために仕立てられたものですが、最近ではスリップなどを着用する人も増えています。汗染みを防ぐのと、白や淡い色の場合は浴衣が透ける心配もあるので、和装用の肌襦袢を着用しておくと安心です。

肌襦袢の着用方法

肌襦袢の着用方法

肌襦袢を種類別に詳しくご紹介していきます。

セパレートタイプ

従来型の肌襦袢で、上下に分かれています。上の肌着と下の裾よけが別々で、体型や好みの着心地、衣紋(衿の後ろ)の抜き具合など、着付けの際に微調整がしやすい点がメリット。着物と同じように前で合わせて腰ひもで縛って留めるのが一般的です。

ただし、着るのに多少の技術を必要とするため、慣れていない人にとっては不向きかもしれません。着付けをプロにお願いできるのなら、肌襦袢を軽く羽織るところまで自分で、腰ひもで固定するところはプロに調整をお願いすれば問題ないでしょう。

ワンピースタイプ

上下がつながった肌襦袢には、スリップタイプやワンピースタイプがあります。上半身は汗などを吸いやすい生地、裾よけ部分にはすべりの良い生地が使われていることが多く、さらに和装ブラの機能を備えたタイプも登場しています。

ファスナーやボタンを使って前を留める仕様になっていて、初めての人でも簡単に着用することができます。また、自分一人で着られるワンピースタイプを下に着ていれば、着付けのとき肌を見られるのを恥ずかしく思わないで済むこともメリットです。

肌襦袢は普通の下着でも代用できる?

もし長襦袢が化繊タイプのものになるなら、下に着る肌襦袢を同じく化繊のスリップ等に代えてしまってかまいません。
また、冬場は防寒インナーを下に着ることもあります。その場合、首回りが深く開いて袖も短めのものを選びましょう。着物の衿や袖口からインナーが見えないように注意が必要です。

和装ブラの代用品としては、さらし布を使う方法もあります。市販のさらしを半分の幅に折って、ブラジャーの代わりに締めながら巻いていけば、胸のボリュームを抑えることが可能です。
さらしは綿素材なので、特に肌が敏感な方にはおすすめです。

まとめ

まとめ

着物専用の下着として、和装ブラと肌襦袢や長襦袢を重ね着するのが着物の特徴。直接肌に触れるものになるため、着物をレンタルする場合も、肌着と足袋については別途買取りになることが多いです。

ワタベウェディングが運営する着物のネットレンタルショップ「youRSTYLE」では、肌襦袢は人気のワンピースタイプの新品がセットに含まれ、足袋と補正用のタオルも一緒に、そのままプレゼント。着用後は洗って保管しておけば、次にまた着物を着る機会に活用できてお得です。

着物選びや肌着のことでわからないことは、いつでもサイトの問合わせフォームでご質問ください。専門知識の豊富なプロがアドバイスさせていただきます。

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