【結婚式の和装ヘア】人気の髪型特集!参列時の髪型マナーも解説

着物姿で結婚式に出席する際には、ヘアスタイルも和装に合わせたものが好まれます。実際にどのようなヘアスタイルが人気で、髪型のマナーにはどのようなマナーがあるのでしょうか。今回は、着物で結婚式に参列しようと考えている方へ、髪型のマナーや人気のヘアスタイルを【髪の長さ別】【年代別】で紹介致します。
結婚式参列時の和装の髪型マナーとは

結婚式や披露宴などのフォーマルな場所で着物を着用する場合、覚えておきたいマナーは4つあります。それぞれ、詳しくご紹介します。
アップスタイルの髪型が基本
着物で結婚式や披露宴に出席する場合、ヘアスタイルは基本的にまとめ髪です。
一般的にロングのダウンスタイルはNGで、長さの目安は肩にかかるかどうか。髪を下ろしたままスタイリングをすると、整髪料が着物に付いてシミになってしまう場合もあるため、ご注意ください。
髪はしっかりとまとめ上げて、清潔感のあるスタイルが和装にはお似合いです。
主役の新婦が目立つように
お呼ばれの席の和装では、主役の花嫁より目立つことがないように配慮を。しっとりと艶感のあるまとめ髪がおすすめ。ふわふわ髪を巻いてトップにボリュームを出したアップやゴージャスな夜会巻きなど、花嫁と被りそうな髪型も避けた方がよいでしょう。
アクセサリーは基本はずす
フォーマルな場に出るならアクセサリーをと考えがちですが、和装の場合は逆。耳や首、手首などにアクセサリーは不要です。唯一の例外は時計のみ。洋装フォーマルではマストのネックレスやイヤリングも、着物のときは付けない方が良いとされています。
どうしてもピアス穴を隠したいという場合は、穴が隠れる程度に小ぶりのイヤリングがおすすめです。
髪飾りも小さめでシンプルなものを
和装には「しっとり艶やか大人のまとめ髪」がベストで、派手な髪飾りも避けたいところです。
結婚式では特に、花嫁が付けるような生花や造花、白い花の髪飾りは避けるのがマナー。成人式の振袖などで見かける、垂れ下がって揺れるタイプの髪飾りも、「家庭が不安定になる」ことを連想させるので縁起が悪いとされます。
頭に花飾りを付けるなら、小ぶりの上品なものを選びましょう。つまみ細工や組ひもを使ったもの、べっ甲のかんざしなど、和を感じる髪飾りやパールを使ったシンプルなデザインのものがおすすめです。
【長さ別】結婚式に人気の和装髪型

髪の長さ別に、結婚式お呼ばれの際におすすめの和装ヘアスタイルをご紹介します。
ショートヘア・ボブヘア
肩につかない長さのショートヘアやボブスタイルは、スタイリング剤をつけてスッキリとまとめるだけでOK。きちんと感を出すことを意識すると良いでしょう。
シニヨンスタイル
少し長めのボブは、くくれるだけの長さがあれば、ピンで留めるなどしてシニョンをつくるとスッキリとしたまとめ髪にできます。
ヘアバームで作るきちんとヘア
短いショートヘアの方は、少し硬めのヘアバームをつけてコームなどで毛流れを整えると、和装向きの清潔感を出すことができます。
サイドの編み込みヘア
ショートでも顔まわりの髪が長い人は、サイドを編み込んでスッキリ感を出すと、和装によく似合います。顔まわりを全開にはしたくないけれど、ある程度まとめたいという場合におすすめ。毛束を少しずつ引き出してふんわりさせると、ナチュラル系の和装スタイルにぴったりです。
ミディアム〜ロングヘア
肩にかかるミディアム〜ロングヘアはスッキリとまとめると良いでしょう。髪の毛が長い分、上品さを意識しつつ、さまざまなアレンジを楽しむこともできます。
シニヨンスタイル
王道のシニョンスタイルは、低い位置でまとめれば落ち着いた大人の雰囲気に、高い位置でまとめれば、若々しくキュートな印象になります。
後れ毛のアレンジや、シニョンを緩くするか、きつくまとめるかによっても、ナチュラル感やきちんと感の強弱を調整できます。
髪をセルフでまとめるなら、「くるりんぱ」を使ってみると簡単で手のこんだアレンジに見えます。Instagramなどにたくさん出ているので検索してみてください。また、三つ編みをしてからお団子にまとめるとヘアスタイルが崩れにくくなるのでおすすめです。
編み込みアップヘア
フェイスラインに沿って編み込んだり、ボリューム感を出すためにトップまで編み込んだりと、アレンジの幅が広いのが編み込みスタイルです。パッと華やかな印象になるのも人気の秘密。
セルフだと編み込みは難しいという人は、両サイドの髪をねじってまとめるだけでも、ずっとオシャレな雰囲気に仕上がります。
ギブソンタック
ギブソンタックとは、襟足に近い低めの位置に、髪の毛を織り込むようにしてまとめたスタイル。セミロングや、毛量が少なめのロングヘアの方にもおすすめです。
シニョンと同様、きっちりとまとめればスッキリとしたきちんと感が出て、毛束を引き出して緩めにまとめるとナチュラルでかわいらしい印象になります。
夜会巻き
一つにまとめた髪をねじり上げてまとめる「夜会巻き」は和装ヘアの王道スタイル。シンプルに仕上げれば大人の凛とした上品さを演出でき、三つ編みを組み込んでカチューシャのようにアレンジするとナチュラルでかわいらしい感じにもなります。
【年代別】ヘアアレンジのポイント

年代別に、お似合いの和装ヘアアレンジをご紹介します。
20代におすすめのアレンジポイント
お呼ばれの訪問着、いまっぽく垢抜けた感じに着こなしたいなら、ゆるめにまとめたヘアスタイルがおすすめ。先に髪を巻いてから緩くまとめるスタイルも、トレンドに敏感な世代であればOK。顔まわりの髪を巻くことで輪郭のカバーもでき、たとえば丸顔でお悩みの方にもぴったりです。
30代におすすめのアレンジポイント
大人の女性らしさが感じられる、上品で華やかなスタイルを。低い位置でまとめるギブソンタックは、セルフアレンジも比較的簡単で、30代に人気。
つくりかたは、全体を巻いたらヘアオイルでツヤを出し、トップと中間部分に「くるりんぱ」。下部分は三つ編みにまとめてからお団子に。毛束を少し引き出すアレンジで、こなれ感を出して完成です。
40代におすすめのアレンジポイント
こなれた大人っぽさを演出するなら、低い位置のシニョンスタイルがおすすめ。
シニョンといっても、高い位置でまとめた古めかしいアップスタイルにする必要はなく、下めにまとめて毛束を引き出しつつ、ゆるりとまとめて。40代の着物姿に、いまっぽさをプラスしてみるのも素敵です。
50代・60代におすすめのアレンジポイント
年齢を重ねた大人の女性ならではの、しっとりとした上品さを控えめなスタイルで演出します。
髪色は少しだけ明るめのブラウンにすると、華やかな印象に。定番の夜会巻きや、40代のおすすめアレンジと同じ、低い位置のシニョンスタイルが50代・50代の大人世代にも人気です。
お呼ばれの結婚式におすすめの髪飾り

結婚式のお呼ばれ和装ヘアにぴったりの髪飾りをご紹介します。普段使いにも活用できそうなデザインを選ぶのもおすすめです。
バレッタ
まとめた髪の結び目にバレッタをワンポイントでつけただけで、一気に華やかさがアップ。まとめ髪を安定させるためにも役立ちます。
リボン
キュートで上品な印象にするには、リボンは大きすぎないものを選ぶのがポイント。小ぶりで上品な色味のリボンをアクセントにして、清楚に仕上げてみてはいかがでしょう。
かんざし
着物との相性も抜群の和小物であるかんざし。
まんまるのフォルムだとかわいらしい印象に。1本だけの玉かんざしをシンプルに使うのも素敵で、2〜3本の玉かんざしを使えば華やかな印象に。
クールな印象に仕上げるなら、バチ型をまとめ髪に差し込むのがおすすめです。
大人っぽく落ち着いた雰囲気がいいなら、平打ちのかんざしが訪問着にもぴったり。
豊富なバリエーションがありますから、お気に入りの1本を見つけてみてください。
Uピン
パールつきや和飾りなど、多彩な種類があるUピンは、和装のまとめ髪にぴったりです。特に、シニョンスタイルをつくる時には重宝します。
コーム
櫛(くし)かんざしと似た感じで使えるコームは、ショートヘアの方にもおすすめ。
金属製、プラスチック製など、素材は様々なものがあります。髪に簡単に固定でき、まとめ髪を支える役目もしてくれるのが嬉しいポイントです。
まとめ
結婚式などのお呼ばれで着物を着ることにするなら、髪型も和装に似合う素敵なスタイルを研究してみてください。基本のまとめ髪に、着物ならではのマナー、いまっぽいアレンジも上手に取り入れて。 着物で過ごす特別な一日を存分にお楽しみください。