黒留袖で結婚式に参列する際の「サブバッグ」選び方やマナーを詳しく解説

黒留袖は格式の高い正礼装であり、人生の節目を祝う場で着用される着物です。結婚式に黒留袖で参列する際、手に持つサブバッグもフォーマルな和装用のものが必要になります。この記事では、素材・色・大きさなど、結婚式にふさわしいサブバッグについてご紹介します。
結婚式に参列する際、サブバッグは必要?

結婚式や披露宴に参列する際、洋装でも和装でも、フォーマルバッグは小ぶりで上品なデザインが基本です。黒留袖をレンタルする際、小物もセットのプランを選ぶと、バッグも一緒についてきますが、そのバッグだと、ご祝儀袋に財布、スマートフォン、ハンカチを入れたら、もういっぱいになりがち。
そのため、もうひとつあると便利なのが、サブバッグ。サブといっても、せっかくフォーマルな服装をしているのですから、ショッピングバッグやカジュアルなバッグを合わせてしまうと台無しです。
礼装にも合わせられるフォーマル感のあるサブバッグを1点持っていると重宝します。
結婚式でサブバッグに入れておくもの
まず、結婚式でバッグに入れて手元に持っておきたいものは
- 招待状
- 財布
- スマートフォン
- ご祝儀袋
- 袱紗(ふくさ、ご祝儀袋を入れる)
- ハンカチやティッシュ
- 口紅
- 絆創膏
慣れない履物のとき、あると便利なのが絆創膏。
ヘアメイクをプロにお願いする方も、披露宴やパーティでお食事をする際、口紅だけは手元に持っておく方が安心です。どちらも小さく場所をとりません。
最近は、写真を撮るのにスマホカメラで済ませる方も多いですが、お子様のせっかくの晴れ姿をちゃんとしたカメラで残しておきたい!とお考えの方も。そんなときに、カメラのサイズに合わせて、スッと出し入れができるサブバッグが別にあると便利です。
サブバッグに入れておくと便利なアイテム
では、黒留袖などフォーマルな和装でサブバッグを持つ場合、入れておくと便利なアイテムはどんなものがあるかというと
- 予備の足袋(洋装ならストッキング)
- スマートフォンやカメラの充電器
- 化粧ポーチ
- 必要に応じた携帯薬
当日が雨予報の場合、折り畳み傘や、あれば草履カバーなども、持っていると安心です。ご自身でヘアメイクをされる方は化粧直しのメイク道具一式を入れたポーチ、髪型の崩れ対策アイテムを用意するのも良いでしょう。
ただし、サブバッグが荷物でパンパンに膨れ上がっているのは見栄えが良くないものです。バッグのサイズ感に合わせて何を持っていくか決めることをおすすめします。
結婚式にふさわしいサブバッグ
結婚式で持つサブバッグを新たに購入するなら、チェックしたいのはバッグの「素材」「色」「サイズ感」です。和装でも洋装でも、フォーマルな装いに浮かないような、高級感のある素材を選ぶことをおすすめします。
和風のものを選ぶなら、正絹の帯地を使ったアイテムや、金糸を織り込んだ金襴(きんらん)生地のものが似合います。色は白かゴールド系やシルバー系のものを選ぶと良いでしょう。特に黒留袖は、小物を白・金・銀でまとめるため、サブバッグにそれ以外の色のものを選んでしまうとチグハグな印象になってしまいます。色に注意してください。
サイズはA4〜B5サイズを目安にすると、フォーマルバッグとのバランスも取りやすいでしょう。収納力重視の場合は、マチありのものを。開閉が楽で、中が見えにくいマグネット式のスナップが付いているバッグも便利です。
結婚式にNGなサブバッグ
フォーマルは使用頻度も低いため、ついついショップでもらった紙袋などで代用したくなりますが、結婚式などフォーマルな場所ではマナー違反になります。たとえブランドショップの紙袋でも、避けた方が無難です。
麻や綿(コットン)、ビニールなど、チープな素材感のバッグはカジュアルな印象になるので避けましょう。黒留袖には合わないアニマル柄やキャラクター柄もおすすめできません。また、結婚式のマナーとして、殺生をイメージさせるファー素材を使用したバッグも避けた方が良いとされています。
無難な黒も要注意
黒留袖に合わせるのだからサブバッグも黒が良いのでは、と考えがちですが、おめでたい場所に持っていくバッグなので、黒の場合は特に素材と質感が大切です。
光沢感のない素材は、喪服に合わせる葬儀用のバッグに見えてしまうため、避けた方が良いでしょう。エナメル素材など光沢がある素材で、装飾のついたドレッシーなデザインのバッグであれば大丈夫です。
まとめ
結婚式の黒留袖以外にも、フォーマルな場で着物を着る機会がありそうなら、1つは持っておくと便利なのがサブバッグ。和装と洋装どちらでも使えそうなデザインも出ているので、できるだけ幅広いシーンで使えそうなアイテムを探してみてはいかがでしょう。
せっかく購入するのであれば、長く使える、使い勝手の良いものをお選びください。