黒留袖
#選び方#マナー#着こなし
2024.02.26

結婚式でゲストを迎える立場の母親が「留袖を選ぶ」理由

最上級の格式がある黒留袖から明るい色合いの着物や軽やかなワンピースまで、ぐっとバリエーションが増えてきた今どきの結婚式の衣裳。ここでは洋装で参加する母親も多くなっている中で、正礼装とされている留袖が選ばれる理由、選ばない理由や留袖以外を選ぶ場合などを解説します。

結婚式での母親の服装トレンド

結婚式での母親の服装のトレンド

結婚式に黒留袖を着用するのは、まだ着物姿が日常的だった明治時代、西洋のブラックフォーマルからヒントを得て取り入れられたといわれています。
いまでは既婚女性の正礼装としてすっかり定着した黒留袖ですが、最近の結婚式では洋装で参列する50代60代の女性も増えており、結婚式の多様化と並行して、親族・母親の服装も多様化しています。

ドレスは着物に比べれば着ていてラクで、少人数のレストランウェディング、会食スタイルやカジュアルなパーティの場合、黒留袖では堅苦しくなると思われるケースも。
母親向けドレスのデザインも以前より豊富になってきているので、多様化する結婚式のスタイルにふさわしい礼装を選ぶこともできるでしょう。

結婚式での母親の服装は「正礼装」

結婚式で新郎新婦の母親は、和装・洋装を問わず、他のゲストや親族よりもフォーマル度の高い衣裳を身に着ける必要があります。その理由は、新郎新婦の親は主催者側としてゲストをおもてなしする立場になり、足を運んでくださったゲストへの感謝と敬意を表すため。
立場にふさわしい、落ち着きの中にも華やかさが感じられる衣裳を選びたいものです。

また、両家で衣裳の格を合わせることも重要なポイント。一方のお母様が正礼装なのに、もう一方は準礼装ということにならないよう、事前に相談しておきましょう。
和装か洋装かは揃った方がキレイですが、礼装としての格が揃っていることの方が重要です。

結婚式での母親の服装に和装が選ばれる理由

既婚女性が着用する着物の中で、最も格が高い正礼装は黒留袖。足を運んでいただいたゲストに対して礼を尽くし感謝の気持ちを表すのにはぴったりといえます。

着用する人の体型を選ばず、着付けで体型補正できる点も着物を選ぶメリットです。年代にあった華やかさや上品さを無理なく演出できるのも、選ばれる理由の一つといえるでしょう。ドレスに比べると流行に左右されないので、着物を持っていなくてもレンタルでリーズナブルに、たくさんの選択肢から選べる点も魅力です。

和装でのデメリット

着物を着る機会が減った現代では、フォーマルな黒留袖の着付けをご自分でされる方は限られます。専門の技術を持ったプロに着付けを依頼しなくてはならず、その点を手間に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。着付けとセットでヘアメイクも依頼するとなれば一定のコストがかかり、その分の時間も確保しなくてはなりません。

悪天候の場合、和装だと移動しにくい点、また着慣れない人にとっては一日過ごすのは窮屈に感じられる点などもデメリットといえます。

結婚式での母親の服装に洋装が選ばれる理由

普段から着慣れている洋服と着用感が大差ないドレスなら、ずっと着ていてもラクと感じるのが最大のメリットでしょう。会場への持ち運びも着物より軽く、着付けを頼まなくてもご自身で着られるため身支度も時短になります。
最近はドレスも選べるデザインの選択肢も広がってきたので、お好みの一着を選んで、ご自分らしいセンスをアピールすることもできるかもしれません。

洋装でのデメリット

着物に比べるとドレスは体型を拾いがちで、肌の露出はどの程度がいいのか悩むケースもあります。
洋装での正礼装はブラックフォーマルのロングドレスですが、控えめなデザインを選んでしまうと、喪服と同じような印象になりがちなのも難しい点です。
また、着物より自由度が高くなる分、両家で格を揃えることが難しいのもデメリットといえるでしょう。

何よりも、結婚式で母親の衣裳は依然として黒留袖が主流のため、結婚式場などでレンタルしようとすると、思いのほか選択肢が少ないのが現状です。 おしゃれをしたくて洋装を選んだのに、結局無難なデザインになってしまうことも。百貨店などのフォーマルウェアコーナーではボレロタイプが主流で、ワンピースのロングドレスは希少。ネットで探して「これなら素敵!」と思ったドレスはとんでもなく高額だった、というケースもあります。

ポイントは「両家の格」を揃える

新郎新婦を挟んで両家の親が並ぶシーンが、結婚式では必ずあります。その際に、両家で衣裳の格が揃っていないと、どこかチグハグな印象に。気まずい思いをしないためにも、衣裳の格を合わせておくことが大切です。

対策としては、両家で何を着る予定かの確認と調整が必要です。
新郎新婦が正礼装のウエディングドレスとタキシード、あるいは和装で紋付袴と白無垢や色打掛を選んだ場合は、母親もそれを踏まえた衣裳選びをされることをおすすめします。

会場の雰囲気に合わせた服装

結婚式に参列する衣裳選びのポイントとして、会場の雰囲気に合わせることも重要です。格式の高いホテル・式場や神社での厳粛な結婚式を選ばれている場合は、母親の衣裳は黒留袖が無難。逆に、カジュアルなレストランで会食やパーティを選んでいるなら、正礼装の黒留袖だと重たすぎるかもしれません。
アットホームな結婚式を望む新郎新婦のなかには、親も堅苦しくない服装で、とおっしゃるケースも。その場合、これを着ていこうと思うがどうか、直接お子様に聞いてみると安心でしょう。

「格」が揃っていれば和装・洋装どちらでもOK

新郎新婦の両親として出席する場合、衣裳は「モーニングと黒留袖」「モーニングとフォーマルドレス」「紋付袴と黒留袖」などが考えられます。重要なのは夫婦と両家の衣裳の格が揃っているか、結婚式や会場の雰囲気と合っているか。その2点がクリアできれば、洋装と和装の混在は問題ありません。

こうした服装などに現れる考え方の違いが、後々トラブルに発展する場合も。事前の擦り合わせは、ぜひなさってください。予想しないところで強いこだわりをお持ちの方もいらっしゃいます。
こういうもの、という思い込みは捨てて、双方が何を着るかを確認して調整することをおすすめします。

まとめ

結婚式で、新郎新婦の母親は準主役。お子様の晴れの日をお祝いする衣裳選びは重要です。
フォトウェディングなど写真の重要性が高まる昨今、結婚式らしい雰囲気と、両家の衣裳が揃うことで主役の新郎新婦が引き立つ点からも、黒留袖の良さが見直されています。
また、さまざまな立場の方が集まる結婚式やパーティでは、新郎新婦の母親と一目でわかる方が、皆様には喜ばれます。

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